98.正しい知識を身に付けてお伝えなさるべきだと思います。 |
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2006/06/21 ノンフィクションライター(東京) |
こんにちは。皆様のご意見を拝見いたしました。ノンフィクションライターの○田でございます。私の家族が京都洛南の呉服作家なので、流通経路をはじめ業界は熟知しておりますので、僭越ながら、踏まえたかたちで皆様にアドバイスいたします。まず,呉服をお仕立てになるときは作家と相談して正絹でなさることをお勧めします。確かにお手入れは大変ですが、母から娘へと思い出と共に受け継がれてゆく温もりが呉服の最大の魅力です。最近では業界の悪徳商法に疑問を抱いた作家が自らお客様と取引するようになってきましたので、作家と直に打ち合わせしてオリジナルのデザインで仕上げていただきましょう。中間コストがありませんのでチェーン店で買うより数段安いです。着付教室の先生方には必ず生徒さんから呉服購入の相談をされると思いますので、正しい知識を身に付けてお伝えなさるべきだと思います。着付技術はもちろん呉服の歴史や文化まで。
メーカーも流通も大変革を起こしていますが、着物や帯などは、一般には製造元が自由に作って自由に売りさばくと言うものではありません。多くの場合、産地問屋(商社)とデザインや生産量を約定(契約)してから仕事にとりかかります。ナショナルチェーンなどは、販売計画にあわせて生産を依頼しますので、あながち高いとも断定できません。海外生産や量産効果で格安で提供する商品もたくさんあります。インターネットのお陰で、いろいろな情報が入るようになりました。益々競争が激しくなりますが、これから先は、やはり本物しか生き残れないのでしょうね。 |