104 裁ち切り寸法の決め方・計算の仕方

 

裁ち切り寸法とは、自分の出来上がり寸法(表を参考に割り出して下さい。)に縫い代を足して、割り出した寸法の事を言います。

下記の計算方式で割り出した寸法で布地を切り分けます。

裁ち切り身丈=出来上がり身丈+あげ丈+身頃裾くけ代丈×2……2枚
※揚げ丈は、寸法や用尺にもよりますが、今回は、4寸0分(15.2 cm)で計算します。
   総尺が短い反物や、背が高い人の場合は、あげ丈を取らない場合があります。
※それぞれヶ所の、縫い代丈・くけ代丈は、最短でも5分(1.9cm)は必ず取って下さい。

裁ち切り袖丈=(出来上がり袖丈+袖底縫い代丈)×2……2枚

裁ち切り衽丈=出来上がり衽丈+衽上縫い代丈+衽裾くけ代丈……2枚

裁ち切り衿丈=(衿丈+背中心から剣先丈(別記表参考)+衿先縫い代丈)×2……1枚

裁ち切り掛け衿丈=(掛け衿丈+掛け衿先縫い代丈)×2……1枚
※(裁ち切り衽丈2枚)<(裁ち切り衿丈1枚+裁ち切り掛け衿丈1枚)です。
   必ず(裁ち切り衽丈2枚)より(裁ち切り衿丈1枚+裁ち切り掛け衿丈1枚)の裁ち切り寸法が、
   長くないといけません。

用尺=裁ち切り身丈2枚+裁ち切り袖丈2枚+裁ち切り衿丈1枚+裁ち切り掛け衿丈1枚

総尺=用尺+残布

 

 

★背中心から剣先丈表 (衿肩あきが2寸4分(9.1 cm)のとき)

繰越 背中心から剣先丈
尺・寸・分(cm) 尺・寸・分(cm)
5(1.9) 9・2(34.9)
6(2.3) 9・3(35.3)
7(2.7) 9・4(35.6)
8(3.1) 9・5(36.0)

 

 

では、上記の計算方式に従って、例(身長155.0cm位 B84.0cm H90.0cmの女性)の裁ち切り寸法を割り出してみましょう。
※単位は 尺・寸・分(cm)です。

裁ち切り身丈
(4・2・5(161.1)+4・0(15.2)+5(1.9))×2=9・4・0(356.3)……2枚

裁ち切り袖丈
(1・3・0(49.3)+1・5(5.7))×2=2・9・0(109.9)……2枚

裁ち切り衽丈
3・6・5(138.3)+3・0(11.4)+5(1.9)=4・0・0(151.5)……2枚

裁ち切り衿丈
(1・6・3(61.8)+9・5(36.0)+1・5(5.7))×2=5・4・6(206.9)……1枚

裁ち切り掛け衿丈
(1・2・5(47.4)+5(1.9))×2=2・6・0(98.5)……1枚

用尺
・4・0(356.3)×2枚+2・9・0(109.9)×2枚+5・4・6(206.9)×1枚+2・6・0(98.5)×1枚
                                          =3丈2尺6寸6分(1237.8cm)

総尺=用尺+残布