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(初等科の教科書より)

ひとりで着られるコース(初等科)は、はじめてきもののことを勉強される方や、短期間できものが着られるようになりたい方のための入門コースです。 

この教科書は、筆者が染屋に生まれ、三代目として家業を受け継ぎ、半世紀をきもの一筋にささげる中で編集しました。従って、きびしい実戦経験の中で蓄積された知識だけに、必ずや読者の共感を得られるはずです。さらに、本書によってきものがやさしく理解され、着ることが楽しくなると確信しています。

本書の方針は、以下の通りです。

(1)まず、短期間で着られることを第一の目的に監修しました。きものの基本的な約束事(T.P.O)を学び、留袖の帯結びまで、わずか26時間(13教程)で習得できるように編成されています。日本女性のほとんどがきものを持ち、その魅力を理解し、気軽に着てみたいと思っています。それにもかかわらず、専門家などに着せてもらうのは、着付の習得期間があまりにも長いことがあげられます。そこで他の多くのきものの教書とは視点を変えました。きものの歴史的変遷、美容分野の花嫁衣裳、学問的な服飾文化などの講義は極力ひかえ、本書では、実効性を念頭に解説しています。きものの種類、染織技術など、魅力に関する項目を細かく説明したのはそのためです。

(2)従って、結婚式や結納などの冠婚葬祭に限ってきものを着る人から、きもの通と呼ばれる人にも、大いに役立つはずです。単にきものを着ること自体は、そう難しいことではありません。時代のニーズは美しく着こなすこと。すなわちセンスが求められているのです。

(3)また、特殊な教材は使用しません。先人たちが作り上げた美しい日本の伝統文化を、自然に継承するよう心がけました。現代社会から違和感なく、しかも時代遅れにならないように最新の情報で構成されています。 

つまり、本書は、きものの実用書として編集しました。きものは、正しくきれいに着なければなりません。その手法については本章に譲るとして、一番大切なポイントを示しておきます。それは、きもの知識・着付技術・きものセンスの三要素がひとつになって、あなたが自分のきもの姿に自信を持ち、さらに魅力的な着こなしとして評価されなければなりません。学習の目的が、この一点に集約されます。

きもの知識は、ことさら暗記する必要などありません。その場に応じて本書を参照しましょう。着付技術は、着る回数に比例して上達します。「習うより慣れろ」の言葉通り、上手下手は、ほとんど関係がありません。昔は、みんながきものを着ていたことを考えれば、当然のことかも知れません。

センスは、組み合わせ。実物の商品を抜きに語ることはできません。上級者ならきもの雑誌で理解ができても、最初のうちは、やはり無理でしょう。時間をかけ、手で触れ、肩に掛け、うつりを見ながらコーディネートを経験するしかありません。でも、あまり心配はいりません。ここだけの話し、きものや帯を自分で選べる人を、私自身、そんなに多くは知らないからです。

センスは持って生まれた才能だと言う人がいます。確かにその意見にも一理あります。歌手、女優、茶人、女将、踊りや三味線の師匠、呉服屋さんでもない限り、日常生活では余りきものは着ないのが現状です。でも、その気になれば、どこでもいつでも着られるのがきものです。自分から、そのチャンスを逸することなく、しばしば着ることが大切です。何度も着るうちに、きものがわかり、良いセンスが身についてきます。センスも、その過程で洗練されてくるものです。

要するに、この書は、日本女性としての心構え「きものについての見識」を解説したものです。きものの魅力が、わかりやすく習得できるようポイントをまとめています。このまま実戦にも通用します。しかも、他社に類の無いセンスについて、プロとして責任ある見解を示しました。自信を持って学習して欲しいものです。

最後に、きものは世界に誇れる日本の文化です。私たちには、この素晴らしい伝統文化を継承して行く責務があります。この講義が、日本女性の心のよりどころとなり、日本女性のアイデンティティーの確立に役立つことを期待します。 

1999年 秋 小玉好美

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