113 衿の準備

1

地衿は中表で真半分に折り目を付けて、掛け衿丈の印を付けます。

掛け衿は中表で真半分に折り目を付けて、掛け衿丈の印を付け掛け衿先の縫込みを裏側に倒して鏝をかけておきます。

2

地衿と掛け衿を中表にして、地衿の掛け衿丈の印と掛け衿の掛け衿先の折山を合わせて待ち針を打ち、待ち針を打った所より0.5cm位上を端から端まで縫います。このとき、地衿と掛け衿の裁ち目側は必ずそろえて下さい。

3

衿に印を付けます。

衿を中表にして、「わ」が左側になる様に、裁ち目はそろえて手前にして置きます。さしを使って「わ」と裁ち目が直角になる様にして下さい。

裁ち目から3分(1.2cm)の所に真っ直ぐ衿の縫込みの印を付けます。「わ」から3寸(12cm)、「わ」から繰越(背中心から剣先丈)、繰越から衿丈を取ってそれぞれ衿の縫込みに入る様に印を付けます。

衿幅は衿の縫込みの印から計ります。「わ」から3寸(12cm)の印までは3寸、繰越の印で3寸7〜8分(13.02〜14.40cm)、衿丈の印で4寸1〜3分(15.58〜16.34cm)の所に印を付けて、その印を上図の様に結びます。

上図の様に印し付けが出来たら、衿丈の印と衿幅の印を縫込みが裏側に倒れる様にして鏝をかけておきます。

衿幅の印の上の縫込み(みみ)を繰越の印辺りまで鏝で少し伸ばしておくと、縫込みを入れ込んだときに「みみ」がつらず仕上がりがきれいにできます。