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908.きものパック
今どきの着物の保存方法:きものパック
無酸素状態で保存します。(チッソガス封入)
虫干しの必要が、ありません。
一袋に着物二枚・帯一本、合計2〜3枚入ります。
喪服、留袖、振袖などの長期保存に最適。
有効期限2年:実際には8年以上でも問題がないようです。
きものパック(pack)仕組み
スナック菓子などは、ふっくらした袋に入っていながら開封までは湿気がきません。これは湿気の原因となる空気を取り出し、不活性ガス(=窒素)で密封しているからです。この原理をさらに発展させたのがきものパックです。
昔は、寒干し(2月中旬)、土用干し(7月の土用)、虫干し(10月下旬)、と年間三回も行っていたきものの手入れ。しかし、今では、きものを干している光景を目にすることも少なくなりました。
きものの大敵は、一に湿気、二に虫。ウールの着物が少なくなり、虫に食われる被害はあまり聞かなくなりました。反面、エアコンの普及から住居の気密性が高まり、湿度によるカビの被害は大きく増えました。冬場によく目にする窓ガラスに付く水滴は、空気中の水分の結晶です。いわゆる結露に近い状態が、タンスの中でも起こっていると考えられるのです。一度も着てない喪服が、カビにやられ、白く変化するのはこのためです。
きものパックは、湿度の原因となる空気を取り出し、窒素ガスを封入することで、カビの被害から守ってくれます。そして、脱酸素剤で、袋の中の酸素をなくし、乾燥剤で湿度を取りながら保存をします。さらに、酸素センサーが効果の失効を教えてくれます。有効期限は2年間とありますが、経験では8年間なにもしなくても、まったく変化がおこりませんでした。
私は仕事がら、年2〜3回は黒の紋付羽織と袴を着ますが、着用後は必ずきものパックを利用しています。一度袋を買うと次からは3000円で詰め替えできます。万一、汗、シミ、汚れが残っていても、無酸素状態では、化学反応が起こりません。つまり黄変などが、まず、しにくい保管方法と言えます。もう二十年以上も着る紋付ですが、今だに紋は真っ白で、とても満足しています。でも一番喜んでいるのは、手がかからないので、お母ちゃん(妻)かも知れません。
きものパックの加工方法
きものパックをするには、勉強机2個程度の大型の機械が必要です。着物を特殊な袋に入れ、コンプレッサーで60気圧もの圧力をかけて真空状態を作ります。その後、着物がシワにならないよう、また、酸化作用が起こらないように窒素ガスを封入します。その機械は、とても大きく現在は広島に設置してあります。ご利用いただきますには、着物を宅配便などで広島店まで直送いただき、加工後、返送する仕組みでございます。
| (1)特殊な袋に密封 | (2)60気圧で空気を吸出 |
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| (3)ペッチャンコになります | (4)窒素ガスでふっくら |
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実際には、次回に着用されるときのために、着物、帯、長襦袢などを1セットで封入されます。たとえば、嫁入り道具の喪服なら冬物一式、夏物一式と言う具合です。
ご依頼に際してのお願い
ご依頼の前に、一つ、お願いと言いますか、お断りがございます。それは、加工後、こちらから宅配便でお送りする際には、VIP便(輸送中シワなどを防止するために最も丁寧な運送方法:クロネコヤマトの有料サービス:1100円程度)を利用しますが、多少のシワが出来る可能性がございます。通常商品ですと、きもの専用のロックケースでお送りするのですが、きものパックをしますと、窒素ガスを封入するため、きつく縛っても、どうしても空間ができ荷崩れを防止できません。それでも、シワは致命的な障害にはなりませんし、きものを長期的に安定した保存状態を考えると、これ以上の手立てがございません。あしからず、ご了承下さいませ。




