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| ●染匠(TopPage) → ImageSurvey解説 |
●人の好みは、十人十色と言われるように無辺の世界だ。
ここで、きものを選ぶときを考えてみよう。私の経験から客(お客様)を大きく分ければ、次の三つのタイプになると思う。 (1)最も一般的なタイプは、すすめられる着物に対して、好き嫌いで対応する客である。 (2)次は、明確な自己主張が出来るタイプ。きもの通に良く見られる現象である。 (3)順番から行けば(1)と(2)の中間だが、その割合は少なくなった。好きも嫌いも言えないタイプが増えてきた。 ●ImageSurveyは、心像描写を探査するコンピュータプログラム。 私は、情報処理論を専攻しながら、内定しかかった就職先を断念し、親父の引退によって、計らずも家業を継ぐハメとなった。以来25年間で、コンピュータがこのような身近な存在になるとは予想もつかない事態である。 イメージサーベイは、呉服屋に就職後、2〜3年間の営業経験の中で芽生えた発想なのだ。 もし遊び上手な先輩が、「女心と秋の空」と一言教えてくれていたら、このプログラムは完成しなかっただろう! しかし、その後3年間(今から20年前)でImageSurveyは完成した。しかし、当時はカラーモニターもなければ記憶装置(ディスク)も無いに等しい。結局、RCCラジオからの取材をピークに陰をひそめてしまった。その後20年間、深く潜行していたが、インターネットなるホームページが現れ、また、幸運にも日の目を見ることが出来たのである。 ●仕組みを簡単に説明しよう。 最高にして最大の難問は、センスを数値化することである。きれい、好き、似合う、あるいは豪華。このような感性を計るモノサシは何処にもない。カラーパレットこそようやく一般化しつつあるが、それでも絶対値となる計測器はまだない。 (1)色はマンセルの色相環と呼ばれるものから大まかに分類した。虹の色が赤から始まり紫に終わる所は良く知られている。虹の七色とは、赤橙黄緑青藍紫のことであるが、きものの微妙な色調はそれをはるかに上回る。計算上は256*256*256=1670万色は表示可能なのだが、ディスプレイ画面が表示できる数万色でも対応できるとは考えにくい。結局近い色目で分類することにした。この辺が実に日本的で勝手が良い。嬉しい限りである。 (2)染織技術や古典文様の分類には、呉服屋の経験が最低でも三年は必要だ。加賀友禅と言えばそれなりの色彩を思い浮かべるのが伝統産業の重さかも知れない。また、有職文様なら数十種類の基本的なデザインも思い浮かぶ。 (3)感性を数値化=デジタル化するのに相当に悩んだ。もう少し上品とか派手とか言われても、どの程度なのか誰にも説明できない。それを誠しやかにやるところが呉服屋の呉服屋たる格式だ!なんて言う人もいるようですが…。このプログラムには、語り継がれた修飾語(形容詞)、上品とか粋とか豪華とか、感性を18種類に分類している。客の感性と商品の感性をマッチングさせる訳だ。 (4)一番苦労をしたのが、やはり現代のプログラム言語PerlとJavaScript。\(逆スラッシュ)が何処にも無い。ないない!と何日も探したあげくに¥と同じとわかるまでの切ない気分。アセンブラやコボルの世代からは、遠い異国の言葉でしかなかった。 (5)このプログラムは、まだ未完成である。読者であるあなたの協力が必要なのだ。最後にアンケートに答えて次なる指針を投げかけて欲しい。もちろんそれに対するお礼は出来ない。けれども、カネでは買えない絆が作りたい。そう考えている。どうかよろしくお願い致します。 最後に、このページの作成に際しご協力頂きました小島商店様並びに大西染工様には心より感謝を申し上げます。実績の無い小社に快く著作権、肖像権を免罪して頂き、誠に有難う御座いました。 |